近所の兄ちゃんからウアヤを買った。

変な誕生日パーティーをする家の息子の1人で、家事手伝いっぽいフラフラした兄ちゃん。たまに我が家に何か売りにきたり、道で会うと突然「パンを買いたいから金を恵んでくれ」と言ってくる変なやつだが、ときどきいつものお礼とか言って、そこそこ高くても売れそうなものをくれる。おそらく家族の売り物をくすねているw。
兄ちゃんは自宅に植わってる木の枝をテキトーに折って持ってきたようで、半分でいいと言ったがそれでもすごい大量である。ちびちび食べていては悪くなってしまうので、ジュースにすることにした。えーと、どうやって?
中に大きい種がひとつあって、ミキサーにはかけられない。タマリンドや海のぶどうも同じだが、実の部分を柔らかく煮てからマッシャーでゴリゴリすると実と種に分かれる。が、ウアヤは実がプルプルしていて、滑って上手くいかない。さらに、外から触って少し柔らかいかなぁくらいに熟した粒はジュルジュルしている。爽やか系の味のものは煮たくないんだが、どうしよう。


しょうがないので水の中で揉みしだいて、種から実を剥がすことにした。

よく観察したら、皮の内側に付いてる薄皮らしい。食べるときにはまったく気にならないんだが、実が水に溶けて薄皮だけこういうふうに残るんだと思う。ただでさえ面倒くさいのに、指に絡まって邪魔でたまらない。

が、とにかく大量の実を捌いて、濾す。


いやあ、これは美味しい! ヤクルトをレモン水で少し割ったような、すごくサッパリした味。食べるより美味い。ちょっと感動するくらい。すっごく手間がかかるが、その価値あり。今度から食べずにこうする!
ところで、これまでも「ジュースにする」と読んだことはあった。というか、産地に来て分かったんだが、ここの人はたくさんあって困ると、よく水と砂糖を加えてミキサーにガーッとかけてジュースにするw。スイカとかマメイとか。
ウアヤも種ごとそうするのか? ここの人がわたしみたいな面倒なことはしないよな? でもカボチャの種のピピアンとかは結構面倒だし、どうだろ? 料理なら分かるがジュースでそこまでするか?
調べたら、やっぱり厄介なスジは見て見ぬふりをし、ただ混ぜていたw。作る前に調べなくてよかった。メキシコ人は面倒くさがり屋なので、「そのやり方が一番美味しいわけではない」ことがままある。

動画を見たら、ボウルに実を入れて、砂糖をぶっかけて揉んだところに水を入れて、かき回して終わりなのがほとんど。緩い出力でミキサーにかけて実を剥がして濾した動画もいくつかあって、一味違うレシピとかもったいぶってたが、その濁りにはあのスジが混ざってるよな? キレイな写真だろうが騙されないぞ。だいたい、砂糖なんか足したら爽やかさが半減するじゃないか。
ディープマヤの料理は調味料に頼らず材料の旨味が効いてて美味しいし、メキシコ料理の奥深い味はすごいと思う。が、いかんせんメキシコ人の料理は繊細さに欠ける。そういえば、メリダで料理教室をしたとき、天ぷらやだし巻き玉子や盛り付け方を見て、みんな目を丸くしていた。
ウアヤのジュースは、ニホンジンの直感に従って手間をかけたわたしの勝ちである。
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我が家にはラモン(マヤナッツ)の木が2本植わってるんだが、微妙に種類が違うことに気づいた。

裏庭の木の(奥)。
裏庭のはなんというか頑丈な感じで、形も不揃い。今まで食べていたのは皮がペリペリと簡単に剥けたが、皮も薄皮も同じように固く張り付いていて扱いにくい。
木をよく見たら枝の伸び方も微妙に違う。どっちがグアテマラのマヤナッツか知らないが、茹で豆として食べる我が家では表の木の種のほうがいい。

先日、道から表の木を見て(牛のエサ用に)葉っぱを切らせてくれと言ってきた人がいた。そのときは道具を持ってないのでまた来ると帰ったきり来なかったが、ほしい人はいくらでもいる。
今度から誰か切りたい人が来たら、裏庭のにしてもらおう。